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命の重さ

朝から大統領演説の中継でどこの番組もオバマ大統領一色だった。新しいオバマ政権に期待で湧き上がるアメリカの人々、カナダの人などがうつしだされていた。
そんな今朝、待ちに待ったメールが届いた。
Amalからのメールである。

新年のあいさつから始まり、「メールがしばらくかけない状態でした」で始まっていた。
それより何より、彼女からメールが届いたことが何よりもうれしかった。

読み進めていくとガザの惨状が手に取るように伝わってきた。
「ガザ地区で人生で最悪の日々を送っています。場所も昼夜も問わない爆撃で、水も、食べ物も電気もない状態です」

イスラエルは何もかもを破壊してしまった。1330人もが殺され、5300もの人が負傷しています。彼女の兄弟が一人負傷して、お姉さんの家が壊滅し、お姉さんの子供が負傷したと。。。
F16戦闘機がやってきて爆撃を繰り返し、彼女が働いていたアメリカ・インターナショナルスクールも壊滅。スクールの警備の人が死んだそうだ。「どうしたらよいかわからない・・・」と彼女は漏らした。

爆撃の風圧で窓ガラスはすべて破れ、今彼女の家に非難している家族はもう2週間も2ベッドルームの家に20人が生活しているそう。

「はりねずみ、、、ごめんね、でもガザはもうすっかりゴーストタウンのようになってしまったわ。まるでお化け屋敷のように・・・」

自分の住んでいる場所が、お化け屋敷のような惨状になったことを想像したことがあるだろうか。
身近な人が負傷し、死者の『数』だけが増えていく。

平和ボケした私たちにとって、テレビの向こうでの惨状は、『テレビの向こう』だけのものかもしれない。だけど、周りには物があふれ、蛇口をひねれば暖かいお湯が出る。毎日のように「ダイエット」と叫び食べ物をよりごのんでいる。そんなところに住む私たちの命と、明日の安全も保証されていない、食べ物も水も電気もないパレスチナに住むAmalの周りの人たちの命は、何も変わらない、同じ重さなはずである。

今彼女のメールを読んだところで、「なにかできることはないか?」と返事し、自分自身にも問いかけてみる。家にあるご飯や水を持って行ってあげることすらできない自分に、今できることは、彼女の安全を祈ることと、世界で実際にこのような惨状が起こっていることを頭におくことくらいだけど。

恥ずかしい話、彼女が普通にメールに書いていたF16戦闘機。そんなことば、はりねずみにとって初めて耳にするものである。それが彼女の日常にあるかと思うとぞっとした。
今更ながらにその戦闘機を検索で調べてみた。本当に背筋がゾッとした。

一日も早く、世界中でこんな辛い思いをする人たちがなくなることを祈るばかりです。
無力な自分にできることを探してみることにする。

by harinezumi_van | 2009-01-20 21:04 | ひとりごと  

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